カレイとヒラメの違い、プロが教える5つの真実と見分け方

カレイとヒラメの違い、プロが教える5つの真実と見分け方の総合ガイドをお届けします。役立つ情報がチェックできます。

魚の腹を手前(下)にして置いたとき、頭が左を向いて目が左側面にあるのがヒラメ、頭が右を向いて目が右側面にあるのがカレイ――古くから語り継がれる「左ヒラメ右カレイの真相」は、日本国内で流通する主要な魚種を判別するうえで9割方通用する便利な経験則です。稚魚の段階ではどちらも通常の魚と同じく左右対称に目がついていますが、成長とともに頭部が変形し、片側へ目が移動するという特異な変態を遂げます。

ところが、水産関係者や釣り人の間では「目の向きだけで判断するのは危険」というのが常識です。その最大の要因がヌマガレイの例外です。日本近海(特に北海道や東北の沿岸・河口域)に多く生息するヌマガレイは、分類上完全にカレイ科でありながら、国内で確認される個体のほぼ100%が左側に目を持っています。さらに、カリフォルニア沿岸など太平洋東岸では左目と右目の比率がおよそ半々になるなど、遺伝的・地域的にも極めて特殊な変異を見せます。

加えて、南方系のボウズガレイのように右側に目を持つヒラメの仲間も存在します。つまり、目の位置だけを頼りにしていると、目の左側にあるカレイをヒラメと誤認してしまう事態が容易に起こり得るのです。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。