グラマの真実:乾燥地帯を生き抜く「草」の生命力と地域社会を変革する緑の知恵

グラマの真実:乾燥地帯を生き抜く「草」の生命力と地域社会を変革する緑の知恵に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

グラマの価値は造園分野にとどまらない。北米の畜産業界において、グラマは古くから高品質な「天然の乾草」として絶大な信頼を得てきた。

多くの草本植物は、開花期を過ぎて枯れ色に変わると栄養価が著しく低下する。しかし、ブルーグラマやサイドオーツグラマは、立ち枯死した状態(スタンディング・キュア)であっても高いタンパク質と可消化養分を保持する特徴がある。冬場の積雪下でも栄養が抜けにくいため、年間を通じた放牧地として機能する。

家畜の嗜好性も極めて高い。牛や羊、馬などの草食動物は、グラマの柔軟な葉と豊富なミネラル分を好んで食す。無理な化学肥料投入を行わずに持続可能な牧草地を維持できる点は、低投入型畜産(Low-input livestock farming)を目指す農家にとって最大のメリットといえる。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。