「山へ芝刈り川へ洗濯」本当の理由とは?昔話の裏設定と驚きの結末
昔話の知られざる真相を探る上で欠かせないのが、「なぜ流れてきた果物が桃だったのか」という疑問です。日本神話『古事記』において、イザナギノミコトが黄泉の国の追手から逃れる際、桃の実を投げて撃退した逸話があるように、古来より桃は「邪気を祓う霊薬・霊果」として崇められてきました。
さらに、古代中国から伝わった「陰陽五行説」と「十二支」の配置が、登場キャラクターの設定に緻密に組み込まれています。
鬼が住む方角は、鬼門とされる「丑寅(うしとら=北東)」です。鬼が頭に牛の角を生やし、虎柄のパンツを履いているのはこのためです。この鬼門に対抗する方角は、裏鬼門に位置する「申(さる=西南西)」「酉(とり=西)」「戌(いぬ=西北西)」であり、これがそのまま「猿・雉・犬」のお供に対応しています。五行思想において西は「金(金属・武力)」を司り、桃もまた西方の霊木とされていたことから、鬼を討つための完璧な布陣として物語が構成されました。