オニヤンマの漢字は鬼蜻蜓!名前に隠された恐ろしい由来と生態の真相
オニヤンマという言葉を分解すると、「鬼(オニ)」と「ヤンマ」に分かれます。では、そもそも「ヤンマ」とは何を意味しているのでしょうか。ヤンマの漢字表記や語源には複数の有力な説が伝わっています。
もっとも広く知られているのが「山馬(やまうま)」転化説です。山中を風を切って力強く駆ける駿馬のように、堂々と直線的に飛び回る姿から「ヤマウマ→ヤンマ」へと変化したと考えられています。また、矢のように速く一直線に飛ぶ様子から「矢間(やのま)」が転じたという説もあります。
一方、トンボ全体の漢字表記を見ても、日本には豊かな言葉の歴史があります。古くはトンボを「秋津(あきつ)」と呼び、日本列島そのものを「秋津島(あきづしま)」と称したほど、トンボは稲作文化と深く結びついた縁起の良い存在でした。前にしか進まず退かない生態から武士には「勝ち虫」として重宝されましたが、その中でもオニヤンマだけは、その群を抜いた強さゆえに特別な畏怖の念を込めて「鬼」の名を与えられたのです。