女子高生コンクリ事件の全貌と現在|なぜ防げなかったのか真相を検証
事件の凄惨さとともに多くの人々を愕然とさせたのが、「なぜこれほど長期間にわたり、誰も助け出せなかったのか」という疑問です。監禁現場となった主犯格の自宅には、加害者の両親や弟が同居していました。
両親は2階で不審な物音や少女の存在に気付いていたものの、主犯格による激しい家庭内暴力を恐れ、強く問いただすことも警察へ通報することもできませんでした。一度は母親が少女を発見したものの、犯行グループの「知り合いの家出少女を預かっている」という虚偽の説明を受け入れ、それ以上の介入を諦めてしまったとされています。
また、現場の部屋には加害者グループの友人や知人など、延べ100人近くの少年たちが出入りしていました。中には犯行の異常性に気付いていた者もいましたが、グループ内の報復や暴力を恐れる心理的拘束(同調圧力)が働き、誰一人として外部に通報することはありませんでした。家庭内の機能不全と閉鎖的な集団心理が重なり、少女を救出できるいくつもの機会がことごとく見逃されてしまったのです。