あき竹城さんが最期まで隠し通した大腸がん闘病と女優魂の真実
松竹を代表する国民的映画シリーズ『男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく』への出演も、あき竹城さんを語るうえで欠かせない。山田洋次監督が描く人情喜劇の世界観に、彼女の素朴で温かみのあるキャラクターが見事なまでに溶け込んでいた。
渥美清さん演じる車寅次郎との軽妙な掛け合いは、観る者の心をほぐす不思議な魅力に満ちていた。スクリーンに映るだけで場がパッと明るくなる。派手な主役ではなくとも、物語の血肉となる名脇役としての確固たる地位を築き上げた作品である。