和牛の種類は実は4つだけ!国産牛との違いや最新の格付け基準を徹底解説
日本国内で公認されている和牛は、黒毛和種(くろげわしゅ)、褐毛和種(あかげわしゅ)、日本短角種(にほんたんかくしゅ)、無角和種(むかくわしゅ)の4品種しか存在しません。国内で流通する和牛の9割以上を黒毛和種が占めていますが、残る3品種にもそれぞれ唯一無二の魅力と個性があります。
1. 黒毛和種(くろげわしゅ)|和牛の代名詞・極上の霜降り
国内の和牛生産量の約98%を占める圧倒的主流品種です。最大の特徴は、筋繊維の間に細かく入る見事な脂肪交雑(サシ)。脂の融点が低いため舌の上でとろけるような食感を生み出し、加熱した際に漂う「和牛香(わぎゅうこう)」と呼ばれる甘く芳醇な香りは黒毛和種ならではの特権です。
2. 褐毛和種(あかげわしゅ)|ヘルシーな赤身と程よいサシの「あか牛」
熊本県や高知県を中心に飼育され、一般に「あか牛」として親しまれている品種です。黒毛和種に比べて脂肪分が控えめで、赤身肉本来の力強い旨味と適度なサシが絶妙なバランスを保っています。ヘルシー志向の消費者から根強い支持を集めています。
3. 日本短角種(にほんたんかくしゅ)|噛むほどに溢れるアミノ酸の旨味
岩手県や青森県、北海道などの冷涼な東北・北日本エリアで放牧を中心に育てられる品種です。肉質は脂肪が少ない高タンパク・低脂肪な赤身肉で、グルタミン酸をはじめとする旨味成分が豊富に含まれています。「肉そのものの味をしっかりと噛み締めて味わいたい」という肉好きに選ばれています。
4. 無角和種(むかくわしゅ)|年間出荷数十頭レベルの極上の希少種
山口県阿武町などを中心にごくわずかしか飼育されていない、和牛の中で最も希少な幻の品種です。角がなく毛色は漆黒で、肉質は脂身が極めて少なく、しっかりとした赤身のコクと独特の風味が際立ちます。市場に出回る機会は極めて稀です。