核のボタンは実在するのか?黒いカバンと米露発射手順の真相【2026】

核のボタンは実在するのか?黒いカバンと米露発射手順の真相【2026】の重要なポイントについて、最新情報を詳しくお届けします。

実際に大統領が核攻撃を決断した場合、どのような手順で現場の部隊まで命令が伝達されるのでしょうか。発射までのプロセスは、極めて迅速かつ厳格に設計されています。

大統領がゴールド・コードを用いて本人認証を完了すると、ペンタゴンの地下にある国家軍事指揮センター(NMCC)へ暗号化された「緊急行動メッセージ(EAM: Emergency Action Message)」が一斉送信されます。このメッセージには、選択された攻撃目標、発射時刻、そして照合用コードが含まれています。

命令を受け取った各部隊では、以下の「2人規則(Two-Man Rule)」と呼ばれる多重の相互監視システムが作動します。

  1. 暗号の解読と照合:地下金庫(2つの異なる鍵でしか開かない)から機密コードを取り出し、受信したEAMと完全に一致するかを複数の将校が別々に確認する。
  2. 発射シーケンスの実行:
    • 大陸間弾道ミサイル(ICBM):地下カプセルにいる2名の運用員が、互いに手の届かない距離に配置された発射スイッチを「同時に」回す。さらに誤射を防ぐため、別カプセルのクルーによる追認が必要となる。
    • 戦略原子力潜水艦(SSBN):艦長と副長、および兵器担当将校がトリプルチェックを行い、専用のトリガー(引き金)を操作する。
    • 戦略爆撃機部隊(B-2や最新鋭のB-21レイダーなど):空中待機中のパイロットが暗号を確認し、指定された投下ポイントへ針路を取る。

大統領が命令を下してからICBMがサイロから射出されるまでの所要時間は、わずか数分から十数分程度とされています。敵の先制攻撃によって自国の反撃能力が壊滅する前に打ち返す「警告即発射(LOW: Launch on Warning)」態勢が敷かれているためです。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。