レントゲンで癌になるリスクは本当?被ばくの真実と発がん確率
放射線検査の影響を正確に把握するためには、部位や検査種別ごとの被ばく量を比較することが不可欠だ。一般撮影と精密検査では、照射されるエネルギーの量に明確な差が存在する。
たとえば、歯科用の口内撮影であれば1回あたり約0.01mSv、胸部撮影は約0.05mSv、腹部撮影でも約0.6mSv程度にとどまる。一方で、身体の断面を細かく撮影する胸部CT検査の場合は約5〜7mSv程度の線量となる。国際的な安全基準を定める国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告では、年間100mSv以下の低線量被ばくにおいて、急激な発がんリスクの上昇を統計的に証明することは極めて困難と結論づけられている。