2026年激震「106万円の壁」と交通費の落とし穴…知らずに損するパート・バイトの防衛術
なぜこれほど多くの働き手が交通費の扱いで混乱するのか。その原因は、所得税などの「税金」と、健康保険・厚生年金などの「社会保険」とで、交通費に対する取り扱いが大きく異なっている点にある。
税金における「103万円の壁」や「150万円の壁」を検討する際、電車やバスなどの公共交通機関を使った通勤手当は、月15万円まで非課税枠として扱われる。そのため、課税対象となる「年収」の計算からは交通費が丸ごと除外される仕組みだ。
ところが、社会保険の扶養枠である「130万円の壁」に目を転じると、ルールは一変する。130万円の壁では、非課税とされる交通費も含めた「総収入」で判定が行われる。遠方から通勤していて交通費が高額な人ほど、実質的な給与(基本給)が低くても130万円の壁に到達しやすくなるという逆転現象が起きるのだ。