妊娠中に夫が生理的無理?産婦人科医が明かす原因と関係改善の極意
妊娠初期から中期にかけて、女性の体内ではエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンが爆発的に増加する。この激変が脳内の神経伝達物質に直接作用し、自律神経を激しく揺さぶる。匂いに対する過敏反応(いわゆる悪阻)も相まって、これまで気にならなかった配偶者の体臭や吐息、咀嚼音に至るまでが脳内で「不快因子」として検知されてしまう。
生物学的な視点からも説明がつく。母体は胎児を守るため、本能的に自己防衛の警戒レベルを極限まで引き上げる。この時期、パートナーの無神経な発言や家事・育児への他人事のような態度が重なると、心身のストレスはピークに達する。これが近年注目を集める「夫源病」の引き金だ。配偶者の存在そのものが強いストレス源となり、頭痛や動悸、抑うつ症状を引き起こす状態を指す。ホルモンの暴走と夫側の意識不足が交差したとき、「一緒にいたくない」という感情は必然的に頂点へと達する。