水分取りすぎの判断基準とは?尿の色やむくみでわかる水中毒の予兆

水分取りすぎの判断基準とは?尿の色やむくみでわかる水中毒の予兆とは一体何なのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

短時間で許容量を超える水分を摂取すると、血液中の水分が増加して電解質のバランスが急速に崩れます。これが「低ナトリウム血症」と呼ばれる病態であり、一般に「水中毒」と称される状態の本質です。

通常、血清ナトリウム濃度は135〜145mEq/Lの狭い範囲に厳密に保たれています。しかし、水分を急激に流し込むと濃度が130mEq/Lを下回り、細胞内外の浸透圧バランスが崩壊します。浸透圧の原理により、濃度の低くなった血液側から濃度の高い細胞内へと水分が一気に流入し、細胞自体が膨張を始めます。

水分の取りすぎで頭痛が生じる理由は、まさにこの細胞膨張が「脳組織」で発生するためです。頭蓋骨という硬い骨のシェルターに囲まれた脳は、体積が増えても逃げ場がありません。結果として脳浮腫(脳のむくみ)が発生し、頭蓋内圧が上昇してズキズキとした鈍痛や拍動性の痛みを引き起こします。

初期の段階では、何となく身体が重い、軽い吐き気がする、集中力が途切れるといった曖昧な不調として現れるため、本人が水分の取りすぎを自覚できない点が非常に厄介です。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。