輸血でHivに感染する確率は?現在の安全性と薬害の教訓を徹底検証

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薬害の教訓を経て、日本の血液事業を一手に担う日本赤十字社の安全対策は劇的な進化を遂げました。その中核を成すのが、ウイルスの遺伝子そのものを検出するNAT検査(核酸増幅検査)です。

従来の血清学的検査(抗原・抗体検査)では、ウイルスが体内に侵入してから抗体が作られるまでに一定の時間を要し、感染直後の血液を見落とす危険性がありました。これに対しNAT検査は、血液中のウイルス遺伝子を何百万倍にも増幅して検出するため、ごくわずかなウイルス量であっても正確に捕捉することが可能です。

日本赤十字社はNAT検査の感度向上を重ね、検体を複数人分まとめて調べるプール検査から、1検体ずつ個別にスクリーニングする「個別NAT」体制を確立。これにより、輸血用血液の純度は格段に向上し、HIVだけでなくB型肝炎やC型肝炎の混入リスクも極限まで抑え込まれています。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。