【現地ルポ2026】筑豊の日常を激変させた「ゆめタウン飯塚」開業3年目の現在地――地方都市モールが切り開く地域の未来
飯塚といえば、かつて日本の近代化を支えた筑豊炭田の中心地。ボタ山を望むこの街に、最新鋭の大型商業施設が誕生したインパクトは計り知れない。広大な敷地に足を踏み入れると、まず目を引くのが開放感あふれる空間設計だ。かつての暗い炭鉱のイメージなど微塵もない。明るい日差しが差し込む吹き抜けのモールには、ベビーカーを押す若い夫婦から、手をつないで散歩を楽しむ高齢カップルまで、多様な人々が行き交う。
「買い物だけじゃないんです。ここは、人と会う場所なんですよ」。近くに住む60代の女性は笑う。かつては福岡市内の天神や博多まで電車で出かけていたという彼女も、今では週に何度もここに足を運ぶ。地域のコミュニティが薄れがちだと言われる時代において、誰もが気軽に立ち寄れる「居場所」として機能している事実は見逃せない。