リンドウの花言葉は怖い?色別の意味と敬老の日に選ばれる真相を徹底検証

リンドウの花言葉は怖い?色別の意味と敬老の日に選ばれる真相を徹底検証について押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。

日本生花通信配達協会などの市場データによると、9月の「敬老の日」ギフトにおいて、リンドウは鉢植え部門で全体の約40%以上のシェアを占める不動のトップセラーです。カーネーションが母の日の象徴であるように、なぜリンドウが敬老の日の代表花としてこれほどまでに定着したのか、そこには明確な3つの理由が存在します。

第1の理由は、生薬「竜胆(リュウタン)」としての無病息災・健康長寿への祈りです。
リンドウの根は古くから漢方医学において極めて重要な生薬として重宝されてきました。その苦味は「熊の胆(くまのい)」を凌ぐほど強烈であることから、「まるで竜の胆のようだ」として「竜胆(りゅうたん)」と名付けられた歴史があります。苦味配糖体(ゲンチオピクロシド等)を豊富に含み、胃腸の調子を整え、解熱・消炎に優れた効果を発揮することから、古来「健康を守る万病の薬」とされてきました。この背景から、高齢の方へ「いつまでも健康で病気に打ち勝って長生きしてほしい」という願いを託す習慣が根付いたのです。

第2の理由は、飛鳥時代から続く「最高位の紫色」が示す尊敬と感謝です。
聖徳太子が制定した「冠位十二階」において、最高位である「大徳(だいとく)」にのみ着用が許された色が「紫」でした。紫色は古今東西を問わず、抽出が困難な染料であったことから、皇族や高僧など最高位の身分だけが身につける「高貴・尊厳・敬意」の象徴とされてきました。リンドウの深みのある青紫色は、人生の大先輩である祖父母や両親に対し、心からの尊敬と感謝の念を伝えるフォーマルな色彩として完璧な条件を満たしています。

第3の理由は、9月中旬から下旬という完璧な開花サイクルの一致です。
リンドウの本格的な開花時期は9月〜11月であり、9月の第3月曜日に設定されている敬老の日と完全に重なります。旬を迎えた植物は生命力に満ち溢れ、花色も最も鮮やかになります。季節の移ろいを愛でる日本人の美意識において、「旬の美しい生花を贈る」という行為そのものが最上級のもてなしとなるのです。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。