お義母さんの読み方はおかあさん?手紙や会話の失礼ゼロ呼称マナー
ブライダル関連の相談窓口や、大手コミュニティサイト(知恵袋や発言小町等)に集まるリアルな声を分析すると、呼称を巡るすれ違いは想像以上に根深いことが浮き彫りになる。
都内在住の30代女性は、結婚直後に義母から届いたLINEへの返信で苦い経験をしたと手記に綴っている。
「季節の果物を送っていただいたお礼に『お義母さん、美味しい桃をありがとうございました』と返信したんです。文字の変換候補に出てきたので深く考えずに選んだのですが、後日、夫経由で『わざわざ義理の母と強調されて距離を感じて悲しかった』と愚痴を言っていたと聞かされました。良かれと思って丁寧に書いたつもりが、完全に裏目に出てしまいました」
また、地方在住の40代男性も、年賀状のやり取りで義理の父親から注意を受けた経験を明かす。
「添え書きに『お義父さんもお体を大切に』と手書きで書いたところ、『親兄弟の文面に義の字を使うのは他人行儀だ。家族になったのだからお父さんでいいんだよ』とやんわり諭されました。悪気はなかったものの、世代による漢字の受け止め方の重みを痛感しました」
一方で、伝統的な呼称である「姑(しゅうとめ)」という言葉の読み方と意味についても、現場では大きな誤解が存在している。「姑」は古来、夫の母を指す公的な血縁用語(舅=夫の父)であり、本来そこに侮蔑的な意味合いはなかった。しかし、昭和・平成のテレビドラマや嫁姑問題の報道を通じて「口うるさく意地悪な存在」という強烈なネガティブイメージが定着してしまった。そのため、現代の親族付き合いにおいて本人の前や親しい間柄で「姑さん」と口にすることは、実質的なタブーとみなされているのが実情だ。