キュビスムとは何だったのか?ピカソが壊した常識と現代アートへの遺産
Q1:キュビスムの作品はなぜ地味な茶色や灰色のものが多いのですか?
A1:特に1909年から1912年の「分析的キュビスム」の時期は、画家の関心が「物体の構造と空間の解体」に極限まで集中していたためです。派手な色彩を使うと視覚的な感情が刺激され、形態の論理的な分析が妨げられるという理由から、あえてモノトーン(単色)に近い色彩設計が採用されました。
Q2:ピカソ以外のキュビスム代表作家には誰がいますか?
A2:共同創始者であるジョルジュ・ブラックをはじめ、明確な幾何学的構成で「最も純粋なキュビスム」と評されたフアン・グリス、機械文明と人間を融合させた力強い造形が特徴のフェルナン・レジェ、色彩の輝きを追求したロベール・ドローネーなどが代表的な画家として挙げられます。
Q3:キュビスムと抽象絵画の決定的な違いは何ですか?
A3:抽象絵画(カンディンスキーやモンドリアンなど)が現実世界の対象物を持たず、純粋な色や線そのものを表現するのに対し、キュビスムはどこまでも「実在する人物や静物(ギター、果物、新聞など)」を出発点としています。対象を極限まで解体しながらも、現実とのつながりを完全に断ち切らない点が決定的な違いです。