なぜ世界でドローン攻撃が激増?戦況を一変させる脅威と防衛の真相
現在使用されている無人機は、単一のカテゴリーにとどまりません。偵察から直接打撃まで、その用途と構造によって多層的に運用されています。防衛省資料や軍事データベースを整理すると、現代戦における軍事用無人機の種類は大きく3つに分類されます。
第1に、高高度・長距離を飛行し精密誘導ミサイルを運用する「大型軍事専用機(MQ-9リーパーやバイラクタルTB2など)」、第2に、位置指定GPSと内蔵炸薬で標的に突入する「中長距離自爆ドローン」、そして第3に、今最も猛威を振るっている「小型FPVドローンおよびマルチコプター型」です。
特に特筆すべきは、民生用ドローンの軍事転用の実態です。ウクライナの戦場では、一般の撮影用や農業用として市販されている機体に3Dプリンターで製造した爆弾投下アタッチメントを取り付けたり、RPG-7の成型炸薬弾頭を直結させたりする現地改修が日常化しました。前線の兵士が自著の手記や特番インタビューで「わずか100メートルの塹壕移動すら、頭上の羽音ひとつで命取りになる」と語る通り、数万円のホビー用ドローンが戦車や装甲車を行動不能にする脅威として完全に定着しています。