鬼滅の刃・錆兎の死因と義勇の過去|生きてたら柱になれた理由を解明
錆兎が命を落としたのは、鬼殺隊への入隊試験である「最終選別」の舞台・藤襲山(ふじかさねやま)でした。原作第7話、アニメ第4話「最終選別」から第5話にかけて明かされたその顛末は、あまりにも過酷で悲痛な事実を突きつけています。
最終選別で錆兎が直面したのは、通常ではあり得ない過密な戦闘でした。彼は山のあちこちで鬼に襲われていた同期の少年少女たちを誰一人見捨てることなく、駆け回って鬼を討伐し続けました。公式記録が示す驚くべき事実は、「その年の選抜において、錆兎以外の参加者は全員生き残り合格した」という点です。つまり、藤襲山に閉じ込められていた鬼のほぼすべてを、錆兎がたった一人で斬り伏せていたことになります。
しかし、その自己犠牲的な献身が仇となりました。休息も取れず連戦を重ねた錆兎の日輪刀は、激戦によって著しい刃毀れ(はこぼれ)を起こしていました。極度の肉体疲労と摩耗した刀を抱えた状態で遭遇したのが、かつて江戸時代に鱗滝によって捕らえられ、手柄と怨嗟から鱗滝の弟子たちを狙い続けていた大型の異形鬼「手鬼(ておに)」でした。
錆兎は手鬼の頑強な頸を狙い渾身の「水の呼吸」を繰り出しますが、限界を迎えていた刀身は首筋の筋肉に弾かれてへし折れてしまいます。武器を失い、完全に間合いに入られた錆兎は、手鬼の巨大な腕によって頭部を握り潰され、壮絶な戦死を遂げました。彼の敗北は純粋な技量不足ではなく、仲間全員を救うために自らのリソースを極限まで削り尽くした結果生じた、極めて不運かつ残酷な悲劇だったのです。