サッカーのゼロトップ戦術はなぜ衰退した?最強の真相と2026年の現在
日本サッカーにおいても、ゼロトップは常に熱い議論の的となってきました。長年、欧州のトップクラブで猛威を振るうような大型点取り屋の出現に飢えていた日本代表にとって、敏捷性と技術力に長けたMFを活かすゼロトップは、まさに「日本人の特性に最も合致した戦術ではないか」と期待された背景があります。
アルベルト・ザッケローニ体制では、本田圭佑や香川真司を軸とした流動的なアタックが試みられ、時に「本田のゼロトップ起用」が議論を呼びました。また、その後のハリルホジッチ、森保一監督体制に至る過程でも、南野拓実や久保建英、鎌田大地といった高いインテリジェンスを持つアタッカーを中央に配するゼロトップ的なアプローチが幾度となくテストされています。
しかし、日本代表が直面したのは「ペナルティエリア内での決定力不足」という現実でした。パスを回してボックス付近までは美しく崩せるものの、最後のフィニッシュ局面で相手の屈強なDFに阻まれ、引いた相手を崩しきれないジレンマに陥ったのです。結果として、前線で身体を張れるストライカーの重要性を再認識させる契機にもなりました。