引退した車両はどこへ行く?中古電車の驚くべき譲渡ルートと裏側
譲渡の波は国内にとどまらない。赤道直下のメガシティ、インドネシアの首都ジャカルタでは、日本で役目を終えた電車たちが大群で第二のピークを迎えている。受け入れ先となっているのはインドネシア通勤鉄道社(PT Kereta Commuter Indonesia)だ。
首都圏の武蔵野線や埼京線、山手線で活躍した車両たちが、日本語の注意書きやドア横の路線図を残したまま、ジャカルタの広大な路線網を疾走している。エアコンの効いた日本製の高性能車両は、現地の人々から圧倒的な信頼を得ており、鉄道ファンだけでなく一般市民の生活インフラとして深く定着した。海外への譲渡は、単なる中古品の輸出を超えた技術移転と国際協力の象徴とも言える。