なぜ恐怖は愛されるのか?名作ウイルスキャラクター全貌徹底解剖
2000年代初頭に少年たちの心を掴み、今なお根強い人気を誇る『ロックマンエグゼ』シリーズは、ネットワーク社会の到来を予見した先進的な世界観で知られる。作中に登場するウイルスは生体病原体ではなく、サイバー空間を破壊するコンピュータウイルスとして描かれた。
電子の海を蠢くプログラムでありながら、どこか生物的な有機性を感じさせるデザイン。ウイルスを駆除する「プラグイン」の爽快感とともに、デジタル生命体としてのウイルス像を提示した点は画期的であった。サイバーセキュリティという硬質なテーマを、少年漫画的な胸躍る冒険談へと仕立て上げた手腕は、現代のデジタル世代の創作にも深い影響を残している。