田村正和が愛した『うちの子にかぎって…』子役たちの波乱と現在
TBSテレビが制作した本作は、1984年の第1シリーズ、1985年の第2シリーズ、そして数々のスペシャル版を通じて社会現象を巻き起こした。それまでの学園ドラマといえば、熱血教師が生徒の非行を涙ながらに更生させるような重厚な人間ドラマが主流だったが、本作はそのフォーマットを根底から覆した。
万引き、カンニング、初恋の駆け引き、家庭内トラブルといった身近な問題を、道徳的な説教ではなく軽快なホームコメディの文法で処理する鮮やかさ。子供を「守られるべき純真無垢な存在」ではなく「小さな欲望を抱えた狡猾でチャーミングな人間」として描き出したアプローチは、当時の視聴者に新鮮な驚きを与えた。