50メートル走世界記録は誰の手に?ボルトとグリーンの最速比較
ピストルが鳴り響いた瞬間、弾丸のように飛び出す。モーリス・グリーンの真骨頂は、その圧倒的な初期加速にあった。1999年、マドリードで開催された室内大会で彼がマークした5.56秒は、現在もワールドアスレティックス(世界陸連)の歴史的快挙として語り継がれている。
彼の走法は、ピッチの速さと力強い踏み込みが完璧に融合していた。低く保たれた頭部と前傾姿勢から一気にトップスピードへ乗せる技術は、まさに芸術の域。世界室内陸上競技選手権大会でも輝かしい実績を残したグリーンの走りは、超短距離競技の完成形の一つと言える。