弟切草の花言葉はなぜ怖い?血塗られた伝説の真相と黒い斑点の謎
弟切草を語る上で欠かせないのが、高い薬理効果と近縁種との差異です。日本の在来種であるオトギリソウ(Hypericum erectum)は、開花期に全草を天日乾燥させたものが「小連翹(しょうれんぎょう)」という生薬名で日本薬局方に収載されてきた歴史があります。
民間療法では、タカの傷を治した伝説通り、切り傷、擦り傷、やけど、打撲に対する外用薬(オトギリソウ酒の湿布など)として重宝され、煎じ薬としては止血や鎮痛、扁桃炎のうがい薬として利用されてきました。
一方、欧米でメンタルヘルスケアのサプリメントとして広く流通しているのが、同属異種のセントジョーンズワート(西洋オトギリソウ / Hypericum perforatum)です。両者の特徴と実用面の違いを下表に整理しました。
厚生労働省の医薬品安全性情報によると、セントジョーンズワート含有製品を摂取すると、肝臓の薬物代謝酵素(CYP3A4など)が活性化され、併用している抗凝固薬(ワルファリン)、免疫抑制薬(シクロスポリン)、経口避妊薬、抗不整脈薬などの血中濃度が低下し、効果が激減する危険性が指摘されています。健康食品として手軽に入手できる反面、常用薬がある場合は必ず医師や薬剤師への確認が必須です。