坂上忍と父親の壮絶な愛憎劇|借金1億円と絶縁、遺骨が語る真実
家庭は瞬く間に地獄へと変貌しました。東京都杉並区西荻窪にあった自宅には、昼夜を問わず怒号を上げる暴力団関係者の取り立てが押し寄せるようになります。郵便受けには脅迫めいた紙がねじ込まれ、電柱には「金を返せ」という張り紙が掲示される異常事態でした。
当時、天才子役として脚光を浴びていた坂上忍は、まだ中学生でした。学校から帰ると玄関先に見知らぬ強面の男たちが座り込んでおり、包丁を持った男がドアを蹴破ろうとする光景すら日常茶飯事だったと本人は述懐しています。
家庭環境が完全に破綻した結果、坂上忍が15歳、中学を卒業するタイミングで両親の離婚が成立。父親は家を去り、母・淳子さんが引き取ったものの、母は勝也氏の借金の連帯保証人に設定されていました。利息が利息を生み、最終的に家族に突きつけられた請求総額は約1億円に達していました。
本来、中学卒業とともに役者を辞めて一般の生活に戻ることを切望していた坂上忍でしたが、母を路頭に迷わせないため、引退の道を自ら閉ざしました。寝る間を惜しんでテレビドラマ、映画、舞台、バラエティとオファーをこなす過密日程を敢行。稼いだギャラをそのまま返済口座へ流し込み続け、20代後半で見事に1億円を完済しました。