視聴率女王・細木数子の晩年と現在|六星占術が残した巨大な足跡
2000年代初頭、日本のテレビ局は一人の女性に首ったけだった。細木数子——彼女が登場するだけで、視聴率は跳ね上がった。当時のテレビ業界において、彼女の存在はもはや単なる占い師の枠を超えていた。出演するバラエティ番組はことごとく高視聴率を叩き出し、「視聴率女王」「40%の女」とまで称されたのである。
彼女の魅力は、おもねらない態度にあった。大物芸能人であっても容赦なく一刀両断する。ときに説教し、ときに涙を流して抱きしめる。その強烈な喜怒哀楽の振れ幅に、お茶の間は固唾をのんで見入ったのだ。テレビ製作者たちにとっても、彼女は神風のような存在だった。コンプライアンスが厳格化する直前の過渡期において、彼女の放つ言葉の強さは番組に爆発的なライブ感をもたらしたのである。