世田谷ベース流カスタムの真髄!所ジョージが惚れ抜くハーレー全貌
所ジョージとハーレーダビッドソンの濃密な歴史を語るうえで、避けて通れないエポックメイキングなベース車両が存在する。それが「FLSTF ファットボーイ」だ。
映画『ターミネーター2』で世界的なアイコンとなったこの重厚なクルーザーを、彼はまったく異なる視点から料理した。ディッシュホイールの重厚感を残しながらも、無駄な装飾を削ぎ落とし、ミリタリー調のステンシルや手作業のブラスト処理を施す。ピカピカのクロームメッキを良しとする従来のアメリカン・モーターサイクル愛好家の価値観に、強烈なカウンターパンチを浴びせた瞬間だった。
高価な純正パーツを惜しげもなくグラインダーで削り、あえて缶スプレーで自家塗装を重ねる。失敗すらも「味」として肯定するその流儀は、ファットボーイという完成されたマシンの骨格を借りて、まったく新しい「世田谷流」の文法を生み出すこととなった。