昭和の大横綱・栃錦の神髄!ライバル若乃花との死闘と改革の真実
昭和30年代、日本中がラジオやテレビの前で拳を握りしめた。栃若時代——それは、栃錦と「土俵の鬼」こと初代若乃花幹士という二大横綱が激突した黄金期である。性格も取り口も対照的な二人は、土俵に上がれば互いのプライドを懸けて火花を散らし、土俵を下りればお互いを誰よりも認め合う最高の好敵手であった。
その頂点と言えるのが、昭和35年春場所全勝対決だ。千秋楽において、史上初となる「千秋楽14勝0敗同士の横綱決戦」が実現した。日本中が息をのんで見守ったこの一番は、激しい攻防の末に若乃花が勝利を収めたが、敗れた栃錦の潔い姿もまた伝説となった。現在、往年の名勝負を特集したスポーツドキュメンタリーなどでも、この一戦は日本スポーツ史上最高のハイライトとして繰り返し取り上げられている。