馬車の時速は現代車に迫る?最新データで紐解く馬力と交通の原点
現代でもエンジンの性能表示に使われる「馬力」という単位。これは蒸気機関を発明したジェームズ・ワットが、自社のエンジンが「何頭の馬に相当するか」を顧客に解りやすく説明するために考案したものだ。当時の標準的な作業馬1頭が1分間にこなす仕事量を基準としているが、実際の馬車馬は短時間であれば数馬力相当の出力を叩き出すことができた。
この伝統的な馬車文化の気品と力強さを現代に伝える象徴が、英国王室である。戴冠式や国家行事で使用される豪華絢爛な「ゴールド・ステート・コーチ(黄金の儀装馬車)」は、重厚な車体を8頭立ての馬で牽引する。伝統と誇りを乗せてゆったりと進む姿は、かつての交通主役としての威厳を今に示している。