脳移植はSfから現実へ?最新神経科学と意識転送の真相に迫る
日本国内でも、脳と神経の再生に向けたアプローチは熱を帯びている。国立精神・神経医療研究センターをはじめとする研究機関では、iPS細胞を活用した神経幹細胞移植や、失われた脳機能を補う再生医療の基礎研究が進展している。
日本の科学者たちが注視しているのは、SF的な肉体のまるごと交換ではなく、脳卒中や神経変性疾患で失われた局所的な神経回路の再建だ。人工足場材料を用いた軸索誘導や、生体親和性の高いポリマーによるシナプス接着など、地道ながらも確実な臨床的成果が積み重ねられている。中枢神経系は一度傷ついたら治らないという従来の医学常識は、まさに今、根本から覆されようとしているのだ。