ロマンスポルノの意味と定義とは?Avとの決定的な違いや名作を徹底解説
「ロマンスポルノ」という呼称は、主に日活が手がけた「日活ロマンポルノ」を語源としています。英語の「Romance(ロマンス/冒険・小説的物語)」と「Pornography(ポルノグラフィ)」を組み合わせた造語であり、単なる性的刺激の提供にとどまらず、情緒あふれるストーリーテリングを兼ね備えた成人映画を指します。
一般的なアダルトビデオ(AV)とロマンスポルノには、制作の根底において決定的な違いが存在します。AVが実用的な性的興奮を主眼に置くのに対し、日活ロマンポルノはあくまで劇場公開を前提とした35ミリフィルムの劇映画です。当時の日活が定めた制作ルールは極めてシンプルでした。
・上映時間は約70分前後であること
・10分に1回の濡れ場(性描写)を盛り込むこと
・製作期間はおよそ1週間から10日程度、超低予算で制作すること
驚くべきことに、この最低限の制約さえ守れば、テーマの選定、脚本の構成、カメラワーク、演出手法に至るまで「監督に完全な表現の自由」が与えられていました。その結果、官能的なシーンをフックにしながらも、社会批評、前衛的な実験映像、人間の業や孤独を描き出す骨太な人間ドラマが次々と生み出されたのです。