なぜ倒れない?ピサの斜塔の傾き理由と現在、ガリレオ伝説の真相解明
ピサの斜塔が建つ一帯は、緑鮮やかな芝生が広がる「ドゥオモ広場(奇跡の広場=カンポ・デイ・ミラーコリ)」として1987年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。白大理石が太陽に映えるこの空間には、洗礼堂、大聖堂、鐘楼(斜塔)、墓所(カンポサント)が調和して並び、ロマネスク建築の最高峰と称されています。
斜塔の構造スペックを数字で確認すると、その異質さがより鮮明に浮かび上がります。
- 塔の高さ:低い側(南側)で約55.86メートル、高い側(北側)で約56.67メートル
- 現在の傾斜角:約3.97度(垂直からのズレは約3.9メートル)
- 総重量:約1万4500トン
- 外径:基部で約15.48メートル
- 階段の段数:頂上の鐘楼まで251段(一部資料では273段)
実際に塔内部の階段を登ると、傾斜のために体が壁側に引き寄せられたり、反対に外側へ投げ出されそうになったりする独特の浮遊感を体験できます。何世紀にもわたって無数の参拝者や観光客が踏み固めた大理石のステップは、左右ですり減り方が極端に異なっており、歩くだけで斜塔が辿った時間の重みを感じ取ることができます。