なぜ日本の春はウサギに占領されたのか? 2026年「イースター商戦」の現場で見えた奇妙な熱狂
今年のスイーツ商戦は、単なるプリントチョコの域を完全に脱している。銀座や日本橋の洋菓子店では、一流のショコラティエたちが技術の粋を凝らした3Dスカルプチャー(立体彫刻)がショーケースの最前列を奪った。
一羽で数千円から、高級店では1万円を超える巨大なウサギ型ショコラが飛ぶように売れる。購入層は子育て世代にとどまらない。自分へのご褒美や、SNSでの視覚的インパクトを求める単身層の購買が市場を底上げしている。職人がエアブラシで毛並み一本一本を再現した芸術的な仕上がりは、食べるためというより、春のリビングを飾る工芸品として扱われているのだ。