ベンチプレスの棒は何キロ?知らずに計算すると損する真相とジム別の違い
ベンチプレスを行う際、多くの人が最も混乱するのが「スミスマシン」を使用した場合の重量換算です。「フリーウェイトで60kgが挙がらないのに、スミスマシンだと70kgが挙がった」という経験をしたことがある人は少なくないでしょう。その原因は、スミスマシンバーの重さに隠された物理構造にあります。
フリーウェイトのバーベルは純粋に20kgの鉄の棒を重力に抗して持ち上げますが、スミスマシンはレールに沿ってバーがスライドする構造を持っています。さらに、マシンの内部には安全対策や負荷軽減を目的としてカウンターウェイト(滑車とワイヤーで接続された釣り合い用の重り)が組み込まれているモデルが多数存在します。
代表的なスミスマシンの実質初期重量(バー自体の体感負荷)は以下の通りです:
- カウンターウェイト内蔵型(Matrix、Life Fitness等の最新型):バー自体の実質負荷は約3kg〜7kg程度まで軽減されている。
- 垂直型ノンカウンターウェイト型:バーと可動金具の重さがそのままかかり、初期重量は約15kg〜20kg。
- 傾斜レール型(スーパースミスマシン):7度〜10度程度の傾斜がついており、軌道によって挙上負荷が約10〜15%程度分散される。
このように、マシンのフレームに貼られているステッカー(例:「Bar Weight: 15 lbs / 6.8 kg」など)を必ず確認しなければなりません。フリーウェイトの20kgバーと同じ感覚でプレートを装着すると、狙った負荷強度から大きく外れてしまうことになります。