麻生太郎のスーツ哲学|愛用テーラーと価格、海外絶賛の着こなし真相
政治家の服装といえば、無難な濃紺やチャコールグレーの既製スーツに赤や青のネクタイを合わせるスタイルが一般的です。しかし、麻生太郎氏の着こなしはそれらとは一線を画しています。その圧倒的なダンディズムの根源は、徹底した「英国式サルトリアリズム(正統派クラシックスタイル)」へのこだわりにあります。
麻生氏のスタイルを特徴づける最大の要素は、完璧なフィット感を誇るスリーピーススーツです。構築的なショルダーライン、ウエスト位置が高めにシェイプされた砂時計型のシルエット、そしてチェンジポケット(小銭入れ用の小さな上ポケット)を配したジャケットは、英国サヴィル・ロウの伝統的な仕立てそのものです。
さらに注目すべきは、自身の体型を熟知した補正技術です。年齢とともに生じる姿勢の変化や体型の癖を、熟練職人の手縫い(フルビスポーク)によって立体的に補正。ジャケットのラペル(下襟)は胸板の厚みを強調するように豊かなロールを描き、ベスト(ウエストコート)はシャツの隙間をミリ単位で見せない計算が施されています。単に高価な服を身に纏うのではなく、「己の身体と一体化した構築美」を纏っているからこそ、立ち姿一つで周囲を圧倒する品格が生まれるのです。