かぐや姫と帝の切なすぎる真実!不死の薬と富士山に秘められた愛の結末
『竹取物語』は平安時代初期に成立したとされていますが、作者は不詳です。作中に登場する5人の貴公子は、飛鳥時代から奈良時代に実在した大物貴族(藤原不比等、石上麻呂、阿倍御主人など)がモデルであることは定説となっています。
では、かぐや姫と心を通わせた「帝」のモデルは誰だったのでしょうか。歴史学者や文学研究者の間では、主に以下の候補が挙げられています。
- 文武天皇説:藤原不比等が権力を握っていた時代の天皇。物語の貴公子たちと同時代に生きていた。
- 天武天皇説:壬申の乱を制し、専制的な権力と強いカリスマ性を持っていた天皇。
- 桓武天皇説:平安京へ遷都し、富士山の噴火(延暦の噴火)を実際に目撃した時代の天皇。
強欲な貴族たちを痛烈に風刺して滑稽に描く一方で、帝だけは知性にあふれ、愛のために不老不死の力を捨てる高潔な人物として描かれています。これは当時の藤原氏による専横政治を批判しつつ、本来あるべき理想の君主像を投影した文学的意図が背景にあったと考えられています。