星野リゾート買収劇の裏側|名門旅館の事業再生と業界再編の真相
このダイナミックな買収と再生をファイナンス面で支えているのが、不動産投資信託(J-REIT)である「星野リゾート・リート投資法人」の存在だ。ホテル経営において不動産を自社で抱え込みすぎると、含み損や資金固定化のリスクが跳ね上がる。彼らは「所有」と「運営」を明確に切り離す手法を日本市場に定着させた。
星野リゾート・リート投資法人が物件を取得・保有し、運営会社がその施設を借り受けて魅力的なサービスを提供する。この不動産投資信託を活用したエコシステムがあるからこそ、自社のバランスシートを過度に傷つけることなく、機動的なM&A案件の案件化と迅速な事業展開が可能になるのだ。