時をかける少女から20年——石田卓也が語る「表舞台から離れた選択」と、40代を前に魅せる表現者の現在地
彼のキャリアを語る上で欠かせないのが、アニメーション映画『時をかける少女』(細田守監督)で演じた間宮千昭役だ。2006年の公開から今年でちょうど20年という節目を迎える。
声優初挑戦でありながら、どこか不器用で、まっすぐで、切ない高校生の声を見事に体現。「未来で待ってる」という名フレーズは、世代を超えて人々の記憶に刻み込まれた。過度な演出を排したナチュラルな演技は、作品に圧倒的な現実感を与え、アニメ映画史に残る名演として今なお語り継がれている。アニメファンのみならず、映画界全体にその高い表現力を知らしめた瞬間だった。