ソフトサラダせんべいの謎を解明!サラダ味の由来と愛される理由
米菓市場は浮き沈みが激しく、毎年のように新商品が登場しては消えていきます。その過酷な市場競争のなかで、ソフトサラダが1970年の発売以来、50年以上にわたり王座を維持し続けている理由はどこにあるのでしょうか。関係者への取材や製造技術の進化を追うと、3つの決定的な要素に行き当たります。
第1の要素は、「ソフト」という言葉を具現化した独自の生地製法です。昔ながらの堅焼き煎餅は米の粒感を残して力強く搗き上げますが、ソフトサラダでは米を微細な粉末状に製粉し、独自の蒸練(じょうれん)技術と水分コントロールを施します。これにより、焼成時に内部に適度な気泡が生まれ、歯を入れた瞬間に抵抗なく崩れる「サクふわ」の口どけが完成します。硬いお菓子を敬遠しがちな幼児から歯の弱いシニア層まで、全世代がストレスなく咀嚼できるユニバーサルな食感を実現したのです。
第2の要素は、「沖縄の塩 シママース」に代表される塩の選定と調合比率です。単に尖った塩気を与える塩化ナトリウムではなく、自然なミネラルやにがり成分を含む塩を厳選ブレンドすることで、塩味の角を取り、まろやかで奥深いコクを引き出しています。さらに隠し味としてごく微量の粉末しょうゆやうま味成分を配合することで、米本来の甘みとの相乗効果を生み出し、「もう1枚食べたくなる」後引き感を演出しています。
第3の要素は、徹底した個包装技術と鮮度保持です。湿気を極端に嫌うソフトせんべいにとって、湿気は最大の天敵です。亀田製菓はフィルムの防湿性能を時代ごとに高め、開封した瞬間に工場出荷時に近いパリッとした食感と香ばしさが立ち上るよう、包装工学の面からも品質を守り続けています。