メリバとは何か?当事者の幸福と周囲の絶望が織りなす衝撃の結末解剖
物語のエンディングを分類する言葉には複数のバリエーションが存在します。特に混同されやすい「バッドエンド」「ビターエンド」「ハッピーエンド」と「メリバ」の境界線を整理すると、それぞれの本質が鮮明に浮かび上がります。
とりわけ混同されやすいのがビターエンドとの違いです。ビターエンドは「多大な犠牲を払ったが世界は救われた」「夢破れて散り散りになったが、それぞれが現実を受け入れて歩き出す」といった、現実的でほろ苦い大人の着地を指します。当事者も周囲も、失ったものの大きさを正気で認識しています。
対するメリバは、客観的な現実認識そのものをかなぐり捨てているケースが目立ちます。精神が崩壊して都合のいい夢の中に閉じこもる主人公、倫理的に許されない関係性のまま社会から逃亡して心中を選ぶ二人など、そこには冷静な妥協ではなく、ある種の狂気と陶酔が介在します。