アッテンボロー最新作『大絶滅』衝撃の全貌と最新科学が明かす真相
作品の中核をなすテーマの一つが、約2億5000万年前の古生代末期に起きたペルム紀末大量絶滅だ。地球史上で最も苛烈とされ、全海洋生物の90%以上、陸上哺乳類様爬虫類の大部分が姿を消したとされる伝説的な破滅劇である。近年の古生物学における急速な進歩は、この大惨劇がわずか数万年という地質学的には「一瞬」の出来事であったことを突き止めた。シベリアでの大規模な火山噴火、それに伴う急速な温暖化と海洋無酸素化。科学者たちが地層に残されたわずかな微化学的痕跡を分析し、当時の地球を襲った「地獄の数千年間」を恐ろしいまでの精度で再現してみせた。