東海道宿場町の歩き方!江戸の風情残る名所と観光ルート徹底解剖
「東海道五十三次一覧を眺めても、大半がビル街や近代的な住宅地になっていてどこへ行けばいいか分からない」という声は少なくありません。そこで、取材班が自信を持っておすすめする「江戸の風情を今なお色濃く残す3大エリア」を深掘りします。
1. 関宿(三重県):電柱のない空と連なる千本格子
東海道47番目の宿場町である関宿は、昭和59年(1984年)に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。旧東海道の宿場町として重伝建に選ばれているのは全国で関宿のみです。約1.8キロメートルにわたって200棟を超える江戸・明治期の町家が連なり、電線類がすべて地中化されているため、ファインダー越しに人工物が入り込まない圧倒的な没入感を味わえます。
2. 箱根関所と箱根峠(神奈川県):東海道随一の難所と杉並木
「入り鉄砲に出女」を厳重に取り締まった箱根関所は、発掘調査や幕末の解体修理資料をもとに当時の工法で完全復元されました。芦ノ湖畔にそびえる関所から旧街道へ足を踏み入れると、樹齢約400年を誇る巨大な杉並木と苔むした石畳が続きます。交通の要衝であり軍事防衛ラインであった東海道の緊張感を肌で感じられるスポットです。
3. 有松の町並み(愛知県):絞り染めで繁栄した豪商の美
鳴海宿と宮宿の間に位置する間の宿(あいのしゅく)として栄えた有松。旅人の土産物として爆発的な人気を博した有松鳴海絞りによって財を成した商人たちが、度重なる大火を防ぐために築いた「塗籠造り(ぬりごめづくり)」の重厚な土蔵や卯建(うだつ)が今も整然と並んでいます。