「まんざらでもない」の本当の意味とは?勘違いしやすい誤用と類語
「新企画のリーダーを打診された同僚が『まんざらでもなさそうだ』と言っていたので、嫌がっているのだと思って代わりに引き受けてしまった」。そんな苦笑い混じりの体験談が、大手IT企業の中途社員から漏れ聞こえる。文化庁が過去に実施してきた言葉に関する意識調査の系譜をたどっても、否定的な語尾に惑わされる誤用例は絶えない。
本来、「まんざらでもない」とは「必ずしも悪くはない」「それほど嫌というわけではない」、転じて「かなり気に入っている」「満更でもなく満足している」という肯定的な感情を表す慣用句だ。それにもかかわらず、文末の「ない」という打ち消しの音に引っ張られ、「嫌がっている」「気が進まない様子」だと誤読してしまうケースが後を絶たない。