保存料は本当に危険?発がん性の真相と無添加の落とし穴を徹底解説
インターネットを中心に「保存料の危険性」が叫ばれ続ける背景には、過去に行われた動物実験や特定の化学反応にまつわる報道があります。特に「保存料の発がん性」への不安を煽る言説は後を絶ちません。
かつて動物実験において、通常ではあり得ない大量の添加物を長期間投与した結果、発がん性や肝臓肥大などが認められた報告が存在したのは事実です。また、特定の保存料が他の成分(例えばビタミンCなど)と化学反応を起こして微量のベンゼンを生成する可能性が過去に指摘され、世界的に物議を醸した事例もありました。
しかし、毒性と安全性は常に「摂取量」で決まります。日本国内では、内閣府の食品安全委員会が設定する基準値に基づき、生涯にわたって毎日摂取し続けても健康への悪影響が出ない量である「一日摂取許容量(ADI)」が算出されています。このADIは、動物実験で何の影響も出なかった最大量(無毒性量)に100倍の安全係数(ヒトと動物の種差10倍×個人差10倍)をかけて厳格に決められています。
厚生労働省が定期的に実施しているマーケットバスケット調査(実際に流通している食品を購入して含有量を調べる調査)でも、私たちが1日に摂取している保存料の量は基準値(ADI)のわずか1%未満〜数%程度にとどまっており、通常の食生活で保存料による体への影響を懸念する必要は科学的にほぼ否定されています。