プロ直伝の発声練習例文集!通る声と滑舌を劇的に変える短文トレーニング
基礎を整えた後は、実践的な文章を使った発声練習に進みます。ここでは、プロの養成現場で半世紀以上にわたり使われ続けている最高峰の教材から、日常ですぐに試せる短文までを厳選しました。
1. 北原白秋『五十音』抜粋(調音器官全体の総合調整)
日本語の全音韻をリズミカルに網羅した最高峰の訓練詩です。1音1音をはっきりと区切りながら音読します。
【練習テキスト】
「水馬(あめんぼ)赤いな。ア、イ、ウ、エ、オ。
浮藻(うきも)に小魚(こえび)もおよいでる。
柿の木、栗の木。カ、キ、ク、ケ、コ。
啄木鳥(きつつき)こつこつ、枯れ木(かれき)づき。
大角豆(ささげ)に酢(す)をかけ、サ、シ、ス、セ、ソ。
その魚(うお)浅瀬で刺しました。」
2. 歌舞伎十八番『外郎売(ういろううり)』抜粋(舌の瞬発力と持久力強化)
アナウンサーや声優の登竜門として知られる古典テキストです。息継ぎの位置を意識し、早口にならずクリアな発音を目指します。
【練習テキスト】
「拙者親方と申すは、御立会の内に御存知の御方も御座りましょうが、お江戸を立って二十里上方、相州小田原一色町をお過ぎなされて、青物町を上りへお出でなさるれば、欄干橋虎屋藤右衛門、只今は剃髪致して、円斎と名乗りまする。」
(難所フレーズ)「アカサタナ、ハマヤラワ、オコソトノ、ホモヨロヲ。一つへぎへぎに、へぎほしはじかみ、盆豆、盆米、盆ごぼう、摘立、摘豆、つみ山椒。」
3. 早口言葉 練習用短文(苦手行の集中克服)
日常の会話で噛みやすい特定の発音を集中的に強化するための短文集です。
・ラ行・タ行の克服:「東京特許許可局局長、今日急遽休暇許可拒否。」
・サ行・カ行の克服:「新人歌手新春シャンソンショー、新進シャンソン歌手総出演セリフ練習。」
・バ行・マ行の克服:「美術室技術室手術室、美術準備室技術準備室手術準備室。」
・無声音化の練習:「竹屋の竹薮に竹立てかけたのは、竹立てかけたかったから竹立てかけた。」