【現地ルポ2026】エネルギーの変革と巨大な波の狭間で——静岡県御前崎市が切り拓く「最南端」の新たな生存戦略
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「遠州の空風(からっかぜ)」と呼ばれる猛烈な強風。長年、冬の暮らしを悩ませてきたこの気象現象が、いまや貴重な資源として脚光を浴びている。御前崎沖の遠州灘では、大規模な洋上風力発電プロジェクトの準備が着々と進められている。海岸線から沖合を眺めると、未来のエネルギー拠点としての期待が膨らむ。
発電された電力を活用したグリーン水素の製造プラント構想や、関連企業の誘致計画も動き出した。原子力という従来の巨大電源に依存する構造から脱却し、自然の恵みをエネルギーに変えるクリーンな未来へ。強い風が吹くからこそ実現できる脱炭素社会のモデルケースとして、国内外のエネルギー関係者からの注目が集まっている。