『半沢直樹』と『リーガルハイ』徹底比較!堺雅人が魅せた真逆の演技力
ドラマファンの間で語り草となっているのが、古美門研介と半沢直樹の強烈なギャップです。『リーガルハイ』の第1期が放送されたのは2012年春、そして社会現象を巻き起こした『半沢直樹』第1期は2013年夏、さらにその直後の2013年秋には『リーガルハイ』第2期がスタートしました。つまり堺雅人は、わずか1年半ほどの短いスパンでこの真逆の怪物を交互に演じていたことになります。
『半沢直樹』における堺雅人は、眼光鋭く眉間に皺を寄せ、腹の底から響く重厚な声で組織の理不尽に立ち向かいます。一方、『リーガルハイ』の古美門研介では、七三分けの前髪を振り乱し、甲高い声で1秒間に何文字ものマシンガントークを繰り出しながら変顔や奇行を連発します。
両作における堺雅人の演技力を比較すると、単なる演じ分けにとどまらず、「言葉の説得力」の持たせ方に共通の凄みがあります。半沢の「正義の啖呵」も古美門の「屁理屈と毒舌」も、膨大なセリフ量を淀みなく発音し、一音一音を観客の鼓膜に突き刺す技術があってこそ成立しています。この類まれなセリフコントロール術と感情表現の振れ幅こそが、全く異なる2大ヒーローを生み出した最大の要因です。