飛田新地の奇跡「鯛よし百番」の全貌!予約術・建築美と名物鍋の評判
建物のルーツは大正元(1912)年の「ミナミの大火」を機に誕生した飛田遊郭に遡ります。大正中期に遊郭の最高峰を極める「百番」として創業し、当時の宮大工たちが贅と技術の限りを尽くして建て上げました。戦災を奇跡的に免れた木造2階建ての楼閣建築は、昭和中期以降に料亭「鯛よし百番」へと姿を変え、営業を続けています。
館内には、各部屋に異なるテーマが与えられています。例えば「住吉の間」には住吉大社の反橋が描かれ、「桃山の間」には絢爛たる金箔壁画や精緻な欄間彫刻が施されています。百畳敷きの大広間から小部屋に至るまで、部屋そのものが独立した美術工芸品と呼べる仕上がりです。
2000年には、近代の遊郭建築として極めて高い歴史的・意匠的価値が認められ、国の登録有形文化財に指定されました。失われゆく近代和風建築の貴重な遺産として、現在も国内外の研究者や観光客から熱烈な関心を集めています。