コーヒーの木が枯れる原因とは?室内で実がなる育て方と冬越しの極意
「観葉植物のコーヒーの木から、本当に自宅でコーヒー豆を収穫できるのか」という疑問に対し、結論から言えば正しい管理を行えば室内栽培でも結実は十分に可能です。コーヒーの木は自家結実性(一本の木だけで受粉して実をつける性質)を持つため、特別な人工授粉を行わなくても結実するポテンシャルを備えています。室内で開花・結実に至るための必須条件は以下の3点に集約されます。
第1の条件は、樹齢3〜4年以上の株成熟と幹の木質化です。100円ショップなどで販売されている樹高10〜15cm程度の幼苗は、人間で言えばまだ乳幼児の段階にあります。主幹が緑色から茶色い樹皮へと変化(木質化)し、樹高が80cm〜1m前後に達して初めて花芽をつける体力が備わります。
第2の条件は、年間を通じた積算日照量と光合成効率の確保です。花芽を形成するためには、春から秋にかけて十分な光エネルギーを蓄える必要があります。直射日光による葉焼けを避けつつ、レースカーテン越しに1日あたり4〜6時間以上の明るい間接光を浴びせることが不可欠です。
第3の条件は、開花前の適度な水分ストレスとリン酸系肥料の投与です。コーヒーの木は原産地の雨季と乾季のリズムを記憶しており、春先にわずかな乾燥ストレスを与えた後にしっかり水を与えることで、一斉に花芽を膨らませる性質があります。5〜6月頃、ジャスミンに似た甘く爽やかな芳香を放つ純白の花が咲き誇り、開花から約9ヶ月かけて緑の実が深紅の「コーヒーチェリー」へと完熟していきます。